愛知県一宮市にあるみらいウエルネスクリニックでは、自費診療によるSIBO・IBS外来を行っています。
下痢型の過敏性腸症候群(IBS)だと診断を受けたことがあるあなた、
そのとき医師から「~が原因です」と断定されましたか?
「おそらくストレスからでしょう」や「おそらく生活習慣が原因でしょう」というふうに言われたのではないでしょうか。
「原因はわからなくても、過敏性腸症候群だとわかっただけでも不安が和らぐ」と考えている方もいっらしゃるかもしれません。
しかしできれば、「原因は過去の食中毒です!」と原因がはっきりした方がもっと安心感が得られるのではないでしょうか。
私たちにとって、『不明』ほど不安なものはないでしょう。
ここで、下痢型IBSの方にお勧めの検査をご紹介します。
感染後過敏性腸症候群(PI-IBS)
米国の研究データではありますが、過敏性腸症候群患者の6割は食中毒が原因であるといわれています。
厚生労働省のホームページに、食中毒の主な原因菌が列挙されていますが、なかでもカンピロバクター、サルモネラ、赤痢、大腸菌は、PI-IBSを引き起こす可能性があるといわれています。
食中毒により自分を攻撃する抗体が作られる
カンピロバクター、サルモネラ、赤痢、大腸菌による食中毒を起こしたとき、これらの細菌は「CdtB」という特殊な毒素を放出します。
体は、この毒素を排除するために「CdtB抗体」を作るのですが、このとき勘違いをして「Vinculin抗体」も作ってしまいます。
なぜ勘違いをしてしまうのか。
それは、「CdtB」が、私たちの体の中にある「Vinculin」というタンパクに似ているからです!
そして、誤って作られたこの「Vinculin抗体」は、私たちの体の中にあるVinculin、つまり味方を攻撃し始めます。
その攻撃対象には、腸管運動(MMC)をつかさどる細胞にあるVinculinが含まれています。
このVinculinが攻撃を受けるとMMCに障害が生じます。
MMCは、腸管を健康に保つうえで非常に重要な腸管運動です。
このMMCが不全に陥ると、小腸内に食べ物の残りかすや細菌が溜まってしまい、SIBOになるリスクが高まります。
IBSの方の多くはSIBOを併発しているといわれています。
※MMCについてはこちらもお読みください。
※食中毒を起こすと必ずPI-IBSになるわけではありません。
抗CdtB抗体・抗Vinculin抗体を調べる血液検査
この検査で陽性となった場合、あなたの過敏性腸症候群は食中毒が原因であるということがわかります。
PI-IBSであることがわかってもそれに特化した治療法はまだありませんが、原因が判明することで、なんともいえぬモヤモヤ感もぬぐえるのではないでしょうか。
自分のIBSは「ストレス」が原因だと思い込み、それがさらにストレスになることもあり得ます。
※現在のところ、これらの抗体を除去する治療法はありませんが、この検査の開発医師であるDr.Pimentelは、この抗体に対する治療法について研究を行っております。
ibs smartの検査対象
- 過敏性腸症候群の診断を受けている
- 下痢型である
- 血便がない
この検査を受けることのメリット
- PI-IBSに効果が期待できない治療を回避できる。
- 他のIBSではなく、免疫によるIBS治療も必要だということがわかる。
- 複数回受けることで、抗体が増えているのか(悪化)、減っているのか(改善)を確認できる。
- PI-IBSだと判明したら、再度食中毒にならないよう十分に注意するようになる。
注記:特に、結果が陽性の方は、④番が重要です。PI-IBSの方が再度食中毒を起こすと、抗体の値が増えることがわかっています。抗体は経時的に低下し、1年以内に症状が治まる方もいますが、8年経っても症状が継続する方も一定数います。基本的にはこの抗体の値が高いほど症状が長引くといわれています。
検査を希望される方はこちらをご覧のうえお申し込みください。
- 陽性であった場合、ご希望に応じて、自費診療による治療を受けていただくことができます。
- 陰性であった場合、特に膨満感の症状がある方はSIBOの可能性が高いため、ご希望に応じて、SIBOの自費診療を受けていただけます。
- 治療は希望せず、検査のみの方も歓迎します。