打撲・捻挫・けが・やけど

けが全般の治療を行っております

当院では、擦り傷、切り傷、捻挫、やけど、打撲といった外傷の治療が可能です。けがは発症条件によって適切な治療方針は異なりますので、けがをしてしまった場合はなるべく早めに当院までご相談ください。また、身体の痛みは、骨や筋肉、神経などさまざまな原因がありますが、当院で対応可能な疾患が比較的多いため、遠慮なくご相談ください。

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打撲

身体が何かにぶつかって、皮膚やその下の皮下組織にダメージが及んだ状態を打撲といい、打ち身とも呼ばれます。ぶつけた箇所が内出血を起こし、痛みや腫れが生じるだけでなく、患部が熱感を持つこともあります。
頭部、腹部、胸部をぶつけたときはなるべく早めに専門医に相談し、内臓や脳に問題が起こっていないか確認することをお勧めします。また、手足の打撲がなかなか治らないときも、筋肉、骨、関節などの症状が起こっているおそれがありますので、なるべく早めにご相談ください。
打撲の応急処置は安静が第一です。そして、冷たい水で濡らしたタオルや氷水が入った袋を患部に当てて5分ほどアイシングします。腫れや痛みが強い場合には、患部を少し挙上してください。

捻挫

捻挫関節に不意に大きな力がかかることで、関節を支える靭帯の一部が切れたり伸びたりすることを捻挫と呼びます。複数の靭帯が断裂すると日常生活やスポーツに影響します。なお、靭帯が断裂すると関節がずれてしまうことがほとんどですので、診断は捻挫ではなく靭帯損傷となります。捻挫はすべての関節で起こりますが、足首や手の指をけがすることが多いです。
捻挫や靭帯損傷が起こったときは、適切に固定しないと靭帯が伸びた状態から戻らなくなり、関節が緩んでしまうことがあります。そうすると、捻挫の再発リスクが高まり、重症化すると変形性関節症の発症にもつながり、手術を検討する必要もありますので注意が必要です。捻挫や靭帯損傷が起こった場合には、すみやかにRICE(安静、冷却、圧迫、拳上)の応急処置を行い、状況次第でテーピング、装具、ギプス固定なども行うことが重要です。

けが

擦り傷

傷はそこまで深くなく、皮膚の表面をこすった傷に炎症が生じるとヒリヒリと痛むことがあります。よくあるため放っておく方も少なくありませんが、細菌感染によって化膿したり、傷跡が残ったりするおそれもありますので、できるだけ当院までご相談ください。

切り傷

刃物やガラスなどの鋭利なもので皮膚を切ったときに生じる傷を切り傷と呼びます。傷が深いと、血管損傷を伴い大量出血することもあります。擦り傷と同じように身近なけがですが、傷口の深さと長さによっては、骨、神経、腱などにも損傷が及ぶことがあります。骨折を伴う場合には、骨髄炎を発症することがあるため、すみやかに洗浄し、縫合処置を行う必要があります。
傷口に砂や錆が侵入することで破傷風などの感染症を発症するおそれもありますので、受傷後すぐに受診してください。

やけど

やけどの治療について

茶碗のお湯をこぼす、ストーブに触れる、ポットのお湯がかかる、火遊びをして衣服に火が付く、熱湯を張った湯船に転落する、湯たんぽやカイロの使用で低温やけどをするなど、日常生活にはやけどのリスクが多く潜んでいます。
やけどは、部位、深さ、面積、受傷時の健康状態、年齢などによって重症度を検討しますが、高齢者や乳幼児では、重症判定の要件が低く設定されています。
また、やけどをした部位の深さによって3段階に分類され、症状にも違いがあります。

1度やけど(表皮やけど)

数日もすれば良くなりますが、自己判断で誤った処置をしてしまうとひどくなってしまうこともありますので、できるだけ当院までご相談ください。

2度やけど(真皮やけど)

水ぶくれが破れると感染症のリスクがありますので、破らないようにご注意ください。
また、2度やけどは数日間の治療が必要となり、痕が残ってしまうケースもありますので、なるべく早めに受診をしてください。

3度やけど(皮膚全層やけど)

治療には1ヵ月程度必要で、皮膚移植を行うこともあります。
患部が痛むことはありませんが、痛みがないからといって油断せず、なるべく早めに医療機関を受診してください。
やけどを負ったときは、湿潤療法といった最新の治療が可能な医療機関に相談することがよいでしょう。
なお、ご家庭での応急処置が非常に重要です。

やけどの対処法

患部を20分流水に冷やす

ストーブやアイロンに直接触れてしまったときや熱湯を被ってしまってやけどしてしまったときは、直ちに患部を熱源から離して、20〜30分間冷たい水で冷やしてください。
20分程度経っても痛みが続いている場合には、引き続きアイシングします。
熱によって皮膚がダメージを受ける時間を短縮し、皮膚の温度が下がることで痛みの緩和にもつながるとされています。また受傷後、いかに早く冷やすかによって重症度が変わります。
したがって、原因を問わずやけどをしてしまったら、冷たい水で冷やしてください。

衣服を脱がずに水をかけて冷やし、やけど部分を確認

熱湯をかぶってしまったときは、服などで見えない部位にやけどを起こしているおそれがあります。衣類を脱がずに風呂場や屋外に行き、冷たい水でしっかりと冷やした後に、慎重に衣類を脱いでください。衣類に皮膚がくっついて剥がれてしまうと治療の難易度が上がりますので、そのような場合にはハサミなどで衣類を切ることもお勧めです。

頭や顔など水をかけにくい部分のやけど

頭や顔など水をかけるのが難しい場所にやけどをしてしまった場合には、氷水で冷やしたガーゼやタオルを当ててください。
皮膚の温度を下げることが重要ですので、タオルなどをまめに交換してください。

水で冷やした後に行うべき処置

やけどの大きさにかかわらず、上記のような応急処置をしたうえで、すみやかに医療機関を受診してください。やけどは痕が残らないようきれいに治すことが非常に重要です。
治療技術も向上していますので、湿潤療法などの最新の治療を受けることが可能な医療機関に相談することをお勧めします。当院でも対応可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。

外傷の検査

外傷が生じた部位をメインに診察・検査を実施します。
ご本人からは最も重い症状についてのみおっしゃることが多いため、外傷の診断の際には全身の状態をくまなくチェックすることが大切です。
特に、高いところからの転落や交通事故といった大きな力が加わった外傷については、重篤な状態となっていないかをすみやかにチェックしたうえで、全身の状態を詳しく確認いたします。頭部を打った場合やその可能性がある場合には、脳神経外科の受診をお勧めします。
レントゲン検査、超音波検査、血液検査などによって、骨折の有無、神経や血管の状態、内臓の出血・損傷、気胸などを確認します。

漢方による治療

漢方当院では漢方治療にも対応しております。たとえば、NSAIDS(非ステロイド性抗炎症薬:ロキソニンなど)は、心臓疾患やCKD(慢性腎臓病)を有する方、消化性潰瘍の既往歴がある方には使用できませんので、代替案として漢方治療が非常に有効となります。
また、過去に鎮痛剤を使っても効果がなく、再び使用することに抵抗がある方、妊娠・授乳中で西洋医学の薬を使うことに抵抗がある方はお気軽にご相談ください。

漢方外来

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