愛知県一宮市のみらいウエルネスクリニックでは、自費診療にてビタミンDの検査(25-OH ビタミンD)を実施しております。
最近、マスコミ等で「ビタミンDの欠乏」に関するトピックがよく取りあげられていることで、ビタミンDの血液検査について問い合わせが増えてきております。
また、ご自身でビタミンDのサプリメントを摂取されている方にも、効果が出ているか、過剰になっていないかを確認するのにも大変有用です。
ビタミンDといえば骨の形成・維持に重要な役割を果たすということはすでに広く知られていますが、ほかにも多くの役割を担っています。ここで参考までに、今年2024年に発表されたビタミンDに関する研究の一部をご紹介します。
- 喘息患者にビタミンDのサプリメントを投与したところ、ビタミンDの血清濃度が上昇し、肺機能の改善がみられた[1]。
- ビタミンDの欠乏は、ドライアイの発症率および重症度に関連している。ビタミンDのサプリメント投与により、涙液の産生および涙液膜の安定性が改善された[2]。
- ノルウェーの若者を調査したところ、マルチビタミンなどのサプリを摂取している人が多いため、これらの栄養素の欠乏はあまりみられなかったが、ビタミンDは不足している人が多かった[3]。
- 2型糖尿病の患者でビタミンDの欠乏が多くみられ、ビタミンDの濃度が低いほど血糖のコントロールが悪い[4]。
- 乳がん患者のビタミンD欠乏症は、腫瘍の分化やリンパ節転移陽性など、腫瘍の悪性度に関連している可能性がある[5]。
[1]Niu H, He H, Zhao Z, Lu X, Zhao G. Asthmatic patients with vitamin D deficiency: Can vitamin D supplementation make a difference. Technol Health Care. 2024 Jul 4. doi: 10.3233/THC-231462. Epub ahead of print. PMID: 39031398.
[2]Chen Z, Zhang C, Jiang J, Ouyang J, Zhang D, Chen T, Chu Y, Hu K. The efficacy of vitamin D supplementation in dry eye disease: A systematic review and meta-analysis. Cont Lens Anterior Eye. 2024 Jul 17:102169. doi: 10.1016/j.clae.2024.102169. Epub ahead of print. PMID: 39025755.
[3]Niu H, He H, Zhao Z, Lu X, Zhao G. Asthmatic patients with vitamin D deficiency: Can vitamin D supplementation make a difference. Technol Health Care. 2024 Jul 4. doi: 10.3233/THC-231462. Epub ahead of print. PMID: 39031398.
[4]Abdo B, Abdullah M, AlShoaibi IA, Ahmed F, Alawdi R, Alzanen K, Algaadi K. Relationship Between Glycated Hemoglobin (HbA1c) and Vitamin D Levels in Type 2 Diabetes Patients: A Retrospective Cross-Sectional Study. Cureus. 2024 Jun 16;16(6):e62468. doi: 10.7759/cureus.62468. PMID: 39015860; PMCID: PMC11250245.
[5]Swarnkar M, Kumar K, Prasad P, Singhal K. Association Between Vitamin D Deficiency and Tumor Characteristics in Breast Cancer Patients. Cureus. 2024 Jun 13;16(6):e62296. doi: 10.7759/cureus.62296. PMID: 39006561; PMCID: PMC11246192.
ビタミンDサプリ単独の過剰摂取にも注意!
ビタミンDはカルシウムの吸収率をよくするため、適量であれば非常に有益なのですが、過剰になると細胞や血管の石灰化が促進され、動脈硬化をはじめとするさまざまな問題が生じる可能性が高まります。
できればビタミンDは単独ではなく、ビタミンK2、マグネシウムなどと一緒に摂る方がよいです。
また、ビタミンDを過剰に摂取すると、体内のカリウムやマグネシウムが低下します。
つまり、ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるという働きがある反面、過剰になると一部の栄養素を追い出してしまうという面もあります(これは他の栄養素でもよくあること)。
日光によく当たっているのにこの検査でビタミンDの数値が低かった場合、すぐにビタミンDのサプリメントを飲もうというのは早計かもしれません。
というのも、カリウムやマグネシウムが欠乏していると、体はこれらの栄養素がさらに少なくなるのを防ぐため、ビタミンDの合成を抑えてしまうからです。こういった場合、血液検査でビタミンDの値が低く出ることがあります。
この状況では、ビタミンDよりも欠乏しているこれらの栄養素を補充するのを優先すべきです。
こういうこともあるため、他の栄養素(70項目)も広く調べる「栄養解析検査」を受け、医師の指示に従うのが理想的です。
特に1成分を高用量で摂る場合には注意が必要です。
検査を受けるには
- お電話またはWEB予約(自費枠ではなく通常枠)にて予約をおとりください。
- 食事制限などは特にありません。
- 検査は採血です。
検査メニュー | 料金(消費税込み) |
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検査のみ(結果は後日郵送) | 3,300円 |
検査+医師による説明(後日再来院が必要です) |
8,800円 |